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2011年10月21日 (金)

ドイツの人工衛星、今週末に落下か?

2011年9月、NASAの人工衛星が地球に落下して話題になりました。

今度は、今週末(10月22日〜23日)にドイツの人工衛星「ROSAT(ROentgen SATellite:レントゲン衛星)」も落下してくるようです。

ROSATは1990年、超新星の後に残される高密度の中心核「中性子星」などの天体が放出するX線観測を目的とし、デルタIIロケットによって打ち上げられました。

この衛星は数々の科学的成果を挙げ、1999年2月に運用を終了しています。

運用当初は高度585〜565キロの楕円軌道で観測を行っていましたが、大気の抵抗により徐々に高度が下がり、2011年6月には高度約327キロまで落ちてきてました。

この人工衛星には推進システムを搭載していませんので軌道制御はできません。

そして、このROSATが落下してきた場合、破片が人にぶつかる確率は前回(NASA)より高いとされており、ドイツ航空宇宙センターによれば、破片が人を傷つける確率は「2000分の1」とのこと。

先月のNASAの上層大気観測衛星(UARS)の場合は「3200分の1」でした。

欧州宇宙機関(ESA)でスペースデブリ(宇宙ゴミ)部門を率いるハイナー・クリンクラッド(Heiner Klinkrad)氏は、

「現時点で、ROSATはグリニッジ標準時の23日早朝(日本時間23日夕方)、制御不能の状態で大気圏再突入すると予測されている。」

「ただし、実際の時刻は前後最大24時間ずれる可能性がある」。

なぜ誤差が生じるのかというと、太陽の放射エネルギーの変化が100%の精度で予測できないためだからだそうです。

少し難しいですが、太陽放射が増大すると、大気の温度が上昇します。

大気の温度が上昇すれば、大気が膨張します。

そうすると、人工衛星にかかる抗力(流体(液体や気体)中を移動する、あるいは流れ中におかれた物体にはたらく力のうち、流れの速度方向に平行で逆向きの成分のこと。)も増加し、予測よりも早く落下する・・・

とのことのようです。

また、落下地点ですが、ドイツ航空宇宙センターのローランド・グラブ(Roland Grave)氏は、

「可能性として、落下地点は北緯53度から南緯53度の間、つまり地球の大陸のほとんどが対象地域となる」

と述べています。

つまり、日本も例外ではなく、衛星が落下してくる危険性があるとの指摘です。

では、どのようなものがどれくらい落下してくるのでしょうか?

報道やネット情報によれば、時速約28,000キロで大気圏に再突入する場合、X線観測機器は粉々になり、その一部は高熱で燃え尽きてしまいますが、最大総量1.7トンになる30個の残骸が地表に到達する可能性があるようです。

危険が指摘されているのは、1.5トンの反射ミラーとのこと。

この部品は、超高温の大気圏再突入に耐え、地上まで到達すると考えられているからです。

そして、破片が地表に到達する場合、そのスピードは最大時速450キロにもなり、衝突地点には大きなくぼみができると報じています。

気をつけようにも、一日中空を見上げていることはできませんので、これこそ”運を天に任せるしかない”ですね。

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