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2011年10月 4日 (火)

福島の子供10人、甲状腺機能に変化

長野県松本市のNPO法人日本チェルノブイリ連帯基金(JCF)と信州大病院が、福島県内の子ども130人を対象に健康調査をしたところ、10人が甲状腺機能に変化がみられていたことが分かりました。

調査対象者の130人は原発事故を逃れ、長野県茅野市に短期滞在していた生後6カ月〜16歳で、7月末から8月末にかけ、希望者を対象に血液検査と尿検査、医師の問診を実施したものです。

今回の調査で1人が甲状腺ホルモンが基準値を下回り、7人が甲状腺刺激ホルモンが基準値を上回りました。

ほかの2人は、甲状腺がんを発症した人の腫瘍マーカーにも使われる「サイログロブリン」の血中濃度が基準値をやや上回っていました。

サイログロブリンは甲状腺ホルモンの合成に必要なタンパク質で、甲状腺の腫瘍が産生したり、甲状腺の炎症で甲状腺組織が破壊されたりすることで血中濃度が高くなりますが、健康な人の血液中にも微量存在するもののようです。

この調査の結果、病気と診断された例はありませんでしたが、経過観察の必要があると指摘しています。

放射性ヨウ素は、大人より子どもの方が甲状腺に集まりやすく、蓄積すると甲状腺機能低下症や甲状腺がんを引き起こす可能性があり、旧ソ連のチェルノブイリ原発事故の被災地でも、子どもの甲状腺がんが増えたことが知られています。

ただ、今回の調査結果が福島第1原発事故で放出された放射性ヨウ素と関連があるかどうかは不明としています。

JCFの鎌田実理事長(諏訪中央病院名誉院長)は

「いろいろ意見はあるが、被ばくの可能性は捨てきれないと思う。継続してフォローしていくのはもちろん、福島の新たな希望者がいれば、健康調査の枠を広げるつもりだ」

と述べています。

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