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2011年8月 5日 (金)

お米に暫定基準値を当てはめると・・・

農林水産省は、お米について、収穫の前後2段階で放射性セシウムを調査する方針を発表しました。

この出荷基準にも”暫定基準値”が使われています。

中部大学の武田邦彦教授がこの基準についてご自身のブログで考察されていますので、ここで紹介させていただきます。

-----ここから-----

「お米の500ベクレルとは?」

新米の出荷時期が近づいて、「200ベクレル(いずれも1キロあたり)以上は警戒、500ベクレル以上は出荷停止」ということで行くようです。

お米の「500ベクレル」というのは安心できる数値でしょうか? 

まずは自分で計算してみます。

人間はザッと言って、一日に1キロの食材と2キロの水を飲んだり、直接的に接したりします。

そして、{1キログラムの食材の中のベクレル}から{1年間に被曝するミリシーベルト}に換算するのは、1日、1キロの場合、非常に簡単で

ミリシーベルト=ベクレル÷100

です(これまで0.0072をかけていましたが、ヨウ素、セシウムだけ測定されていることなどから0.01としました)。

我慢できる限度は1年に1ミリシーベルトですから、100ベクレルが一応の目安になります。

しかし、人間は食材だけから被曝するのではなく、空間からの外部被曝、呼吸による内部被曝、食材から、水からと少なくとも4つの被曝があります。

外部0.2+呼吸0.2+食材0.2+水0.2+その他0.2=1.0

で食材の上限を0.2としますと、ほぼ1キログラムあたり20ベクレルになります。

・・・・・・・・・

これに対して政府が「500ベクレルまで安全」と言っているのはなぜでしょうか?

日本人はお米を1日に0.164キロ食べることになっています。

そこで、

500×0.164÷100=0.82ミリシーベルト

にもなります。

つまり上限が1ミリですから、お米だけで0.82にもなってしまうので、とうてい「基準内だから幼児にも食べさせて良い」などという値ではないのです。

これは原発事故以後、政府が一貫してとっている態度で次の通りですが、困ったものです。

1) 国際勧告、国内法律を無視する(ごまかせればそれでよい)、

2) 国民に被曝を我慢させる(被曝しなければならない理由を言わない)、

3) お米だけしか食べないとする(縦割り行政)、

・・・・・・・・・

主食のお米にこのような緩い規制を長くすることはできないでしょう。

規制値は500ベクレルから200へ、そして50程度まで下がると思います。

でも、それを待っていられないので、私たちの自衛策としては、

1) 農家の方は500ベクレルのお米を出荷できないことをハッキリとした意志で示す(農家の方は国民を被曝させたくない)。

2) マスコミの人は政府の基準値を安全としない、

3) 一般の人はできるだけ古米を買っておく、

ということでしょう。

静岡県はいち早く汚染度を測定しましたが、ベクレルを公表せず「安全宣言」だけをしています。

データというのは「最終判断」だけを示すのは不誠実で、データそのもの、その測定方法や根拠を示したのち、その人の最終判断を説明しないといけないのです。

「安全宣言」というのは実に国民をバカにしています。

国民は自分や自分の子供の健康を守る権利があります。

憲法にも「健康で文化的な生活」を政府は保証しなければならないのです。

政府はできるだけ早く500ベクレルを、少なくとも100ベクレル以下にする必要があります。

-----ここまで-----

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