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2011年7月 4日 (月)

子どものオシッコから放射性セシウム-武田邦彦教授-

中部大学の武田邦彦教授のブログにおいて、先日報道された子どもの尿から放射性セシウムが検出された件について、教授の見解が述べられております。

文部科学大臣が「健康に影響はない」と発言したことについて何の根拠もなく、ただ「安全だ病」にかかっているだけと酷評しておられます。

ここで全文引用させていただきます。

-----ここから-----

かわいそうなことですが、日本の子どものオシッコから放射性セシウムが検出されました。

この問題を正しく判断するポイントは、

1)検出された量は、世界の水道水の規制のレベルだから、ハッキリした内部被曝をしたことを意味している、

2)子どもが内部に取り込んだ時期は3月下旬から4月上旬と考えられる、

3)子どもの体内に入った総量はこの測定では分からず、一過性なら大したことはないが、継続的にでる場合はかなりの量が体内に入ったと考えられる、

4)測定値が日本からではなく、フランスからであることが残念だ、

5)この件について、文部大臣が「健康に影響はない」と発言したことには何の根拠もない。ただ「安全だ病」にかかっているだけ、

です。

放射性セシウムの半減期は30年ですが、体内には成人男子で約3ヶ月ぐらい体に残ります。 

子どもの場合、最短で2週間位から出始めます。

この子どものオシッコを採ったのが5月中旬ですから、おそらく4月の体内被曝の分が出たと考えられます。

だから、もしこの子どものオシッコをもっと早く採っていれば、高い濃度のセシウムが検出されたと思います。

国は測定値が高い頃に測定するのを控えていたと考えられます。

私は今回の福島原発の事故で、何回か日本人としてのプライドを傷つけられました。

1)最初の段階で日本の気象庁のデータが出ないので、ドイツの気象庁のデータで風向きを推定した、

2)ソ連は事故の翌日に1100台のバスで住民を大量に非難させたが、日本政府はなにもやらなかった、

3)福島沖から茨城沖の魚や藻類の放射線のデータをフランス原子力センターの測定値を使った、

4)今回のオシッコの検査も外国だった。

この機会に文部大臣が反省して欲しかったのですが、逆に内部被曝の時に用いる「預託線量計算」が50年(実質1年)であることを取り上げて、「大したことはない」を繰り返していました。

・・・・・・・・・

子どものオシッコにでる放射性物質は、例えば、1ヶ月目から出始めて、最初は濃度が低く、徐々に上がっていって1ヶ月半ぐらいでピークになり、それから徐々に減り始めます。

ということは、今回のサンプルが子どものどの時期に当たっているかによって、そのお子さんの内部被曝量が決まるのであって、今の段階では、「極めて厳しい」という状態から「大したことはない」まであって、誰も決めることは出来ません。

・・・・・・

いずれにしても、空気中や野菜の中の放射性物質を体に取り込んだのですから、オシッコにでるのは当然です。

今後も「放射性物質を含む野菜を食べないなんて、風評だ!」といって放射性物質を食べさせた子どものオシッコにはすでに放射性物質が出ているはずです。

ひどいことをする日本の大人(政府、農水相、教育委員会など)です。

「自分のオシッコにヨウ素やセシウムが出て欲しくない!」

と叫んでいる子どもの声が聞こえないのでしょうか?

その子供たちの態度を「風評を煽る」といって非難するのですから、鬼のような大人です。

・・・・・・

防御方法ですが、

1)新たに内部被曝しないように、風の日はマスクをし、食材に注意する、

2)新陳代謝を盛んにして、放射線に注意しながら(カリウムは自然のものでも若干の放射性カリウムを含む)カリウムの食材を少しずつ採る、

3)体力を維持し、栄養のバランスをとり、3月に被曝した子どもはできるだけ放射線の夏休みを過ごす、

ということです。

-----ここまで-----

防御方法の3)は、

「体力を維持し、栄養のバランスをとり、3月に被曝した子どもはできるだけ放射線の《少ない場所で》夏休みを過ごす。」

ということだと思います。

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