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2011年5月19日 (木)

福島第一原発は今後もっと悪くなる可能性も —バズビー教授—

欧州放射能危機委員会 科学担当幹事 クリストファー・バズビー教授が出演したTV番組でのインタビュー(続き)です。

(アナウンサー)
多くの解説者は、チェルノブイリと福島は比較にならないと言っていますが、あなたは、福島はもっとひどいことになる可能性があるとおっしゃいましたよね?

今でもその意見をお持ちでしょうか?

つまり、今の状況はもっと悪くなる可能性があると。

(バズビー教授)
ええ、私はもっとひどくなる可能性はあると思います。

その理由は、福島はチェルノブイリに比べると事態のコントロールができていないからです。

チェルノブイリ事故でソビエト政府が取った行動の方が迅速だった。

しかし、日本政府は人々を非難させるにものんびりしすぎていて、未だ禁止すべき区域から人々を十分に脱出させていない。

私に言わせれば、退避は最低でも60から70キロメートルにはしないと。

70キロメートル内の地上の数値はチェルノブイリの避難区域よりもはるかに高い。

これらの積算値はチェルノブイリの避難区域の積算値よりも高いのです。

それに東京や東京の南部での放射能レベルも上昇している。

ですから、その違いはというと、日本ではチェルノブイリよりはるかに多くの人口が危険にさらされているということです。

チェルノブイリでは汚染は北に向かい南のキエフには(それほど)行かなかった。

だから、被曝した人口もそれほど多くはない。

しかし、ここで言っておかなければならないのは、私たちが計算したチェルノブイリ事故による癌の死亡者数は100万人という単位ですよ。

140万人というのが先の(2週間ほど前の)ベルリンの会議でECRRのリスクモデルを使った私たちの計算結果です。

福島のケースでもほぼ同じくらいの数値が予測されます。

避難していない人たちについて・・・

(アナウンサー)
しかしなぜなんでしょう。

私が読んだあるニュース・サイトでは「長期的な健康へのダメージはよくわかっていないが、しかし、健康への危険性は低いと思われる」とあったのです。

実際、これまで福島の放射能汚染による死者は報告されていませんし、こういう見解を出すのはまだ早すぎるからでしょうか?

それともあなたが過剰反応し大げさに言っているのではないか、という人もいるかもしれませんね?

(バズビー教授)
こういう見解を述べるのには早すぎるということではありません。

チェルノブイリの例からも我々は既にわかっているのです。

疫学的な測定結果が出ている。

数多くの研究報告がチェルノブイリ後の癌の増加を示していますしありとあらゆる種類の疾病の増加も示しています。

歴史を無視するものはそれを繰り返すと言うほかありません。

そんな見方をする連中は概して「核」産業と結びついていますし、健康へのダメージあり・なしの判断をどうするかで多額の金が動いているのです。

(つづく)

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