« 放射線量について(4/14 17時頃時点) | トップページ | 放射線量について(4/15 5時過ぎ時点) »

2011年4月14日 (木)

飯館村「人が住めるレベルではない」 京大助教らが現地調査

3月28、29日に京都大学原子炉実験所の今中哲二助教を中心とする飯舘村周辺放射能汚染調査チームは、同村内の130地点での空間・土壌における放射線量測定結果を明らかにしました。

それによると、3月15日からの積算での被曝量は、飯舘村内曲田地区での95ミリシーベルトが最高値となり、飯舘村役場で30ミリシーベルトと予測されるとの結論が出ました。

原子力安全委員会が「原子力施設等の防災対策について」で定める「屋内退避及び避難等に関する指標」では以下のように定めています。

・10〜50ミリシーベルト:自宅等の屋内へ退避すること
・50ミリシーベルト以上:コンクリート建屋の屋内に退避するか、または避難すること

これに照らし合わせれば、飯舘村の放射能汚染状況がすでに深刻なものになっていることがわかります。

土壌の汚染密度を分析した結果、最も高い曲田地区では、放射能のヨウ素131が1平方メートル当たり約3,260キロベクレルを記録し、セシウム137(同30年)は同約2,200キロベクレルを記録しています。

今中氏は、1986年に発生したチェルノブイリ原発事故当時、原発から半径30キロメートル以内の住民が強制避難となった際の基準が、1平方メートル当たり1,480キロベクレルと指摘し、

「とにかく重大な汚染状況になっていることは確か」

と述べました。

一方、福島県は4月5〜7日にかけて、全県の小中学校などを対象に放射線モニタリングを実施しました。

その結果、調査対象の小中学校などの75.9%が、法令で定めるところの「放射線管理区域」基準を超えていることが観測されました。

また、全体の20.4%が、管理区域よりもさらに厳しい管理が求められる「個別被曝管理」が必要となりうる放射線が観測されたとのことです。

「管理区域」とは放射線の量がある程度高くなると、そこに出入りすると健康上の問題が生ずる可能性があるので、被曝量を測定したり、健康診断をしたりする必要のある区域です。

管理区域に設定しなければならないとされる放射線の量は、3ヶ月で1.3ミリシーベルトです。

1.3ミリはマイクロシーベルトでいうと、1,300マイクロシーベルトで、3ヶ月は時間で言えば、3×30×24=2,160時間に当たります。

つまり1,300マイクロシーベルトを2,160時間で割れば、1時間0.6マイクロシーベルトに相当します。

「個別被曝管理」とは、放射線業務従事者が被曝量の許容値を超えないようにするため、区域内で受ける外部被曝線量や内部被曝線量を、一人一人個別に計り管理することを意味します。

今回の空間線量の調査結果を当てはめますと、飯舘村役場周辺など同村北西部の放射線レベルは毎時5〜7マイクロシーベルト、そこから北方の伊達市方向へ向かう峠を越える地点では同2〜3マイクロシーベルトだったようです。

また、同村南部では毎時10マイクロシーベルトを超える放射線レベルが認められました。

管理区域設定基準は、外部被爆と内部被爆の合計で判断するようですので、空間線量だけで上記の値はかなり超えており、深刻な汚染状況だと言わざるを得ないと思います。

今中氏も、同原発から北西に25〜45キロに位置する飯館村の一部について

「人が住むのに適したレベルではない」

と指摘し汚染の深刻な状況を訴えています。

また、専門家の多くが「直ちに健康に影響はない」と安全性を強調していることについて

「直ちに影響がないのは急性障害で、問題なのは(障害が後年に出る)晩発性のがん、白血病、遺伝的影響だ」

と批判しました。

全くそのとおりだと思います。

|

« 放射線量について(4/14 17時頃時点) | トップページ | 放射線量について(4/15 5時過ぎ時点) »

ニュース」カテゴリの記事