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2011年4月19日 (火)

新宿での被曝量は「世界平均の3分の1」は本当か?

福島第一原発事故以降、国民の関心事は放射線被曝による健康被害がおきるかどうかでしょう。

何度か私のブログでも書いていますが、今はいろいろな情報ががあふれ専門家の意見もまちまちです。

いったい私たちは何を信じてよいのでしょうか?

政府や原子力安全保安院も発表するごとに内容が変わりますし、発表されてもあいまいな表現にとどまっていますので、私たちがどう行動していいのかいまいちわ かりません。

わからないから、「政府・保安院を信じるしかない」というのも嫌なので、素人ながらも放射線について、素人だからこその目線でいろいろ調べてみました。

同じようなお気持ちの方の皆様にも少しでも参考になればと思い、ここで紹介させていただきます。

先ほど述べましたとおり、私は放射線に関しては素人ですので、文中の意見に関する部分については、私見となりますのでご了承下さい。

まず、私が今混乱しているのが、自然放射線量と日々新聞などで発表されている各地で観測されている大気中の放射線量との関係です。

そもそも、地球上のあらゆる人類は、自然界にある放射性物質から発せられる放射線に被曝しながら生きています。

自然放射線源による被曝の年間実効線量は

世界平均=年間約2.4ミリシーベルト

日本平均=年間約1.5ミリシーベルト

です。
[1Sv = 1,000mSv (ミリシーベルト) = 1,000,000μSv (マイクロシーベルト) ]

「実効線量」とは、放射線の種類と性質、人体の組織や臓器の種類によって、人体が放射線を受けたときの影響は異なるので、これらを考慮して算出する放射線 量のことです。

世界平均の内訳をさらに詳しく見てみると、

◇宇宙放射線、宇宙線生成放射性核種  0.39mSv
◇外部大地放射線  0.48mSv(屋外 0.07mSv、屋内 0.41mSv)
◇吸入被曝  1.26mSv(ウラン及びトリウム系列 0.006mSv、ラドン 1.15mSv、トロン  0.10mSv)
◇食品摂取被曝  0.29mSv(カリウム40 0.17mSv、ウラン及びトリウム系列 0.12mSv)

となっています。

日本は、

◇宇宙線  0.29mSv
◇大地ガンマ線  0.38mSv
◇体内  0.81mSv

です。

東京など関東ローム層地帯では土中の放射性物質の量が少ないので、ほとんどの場所が年間1msv以下です。

世界には、ブラジルやインド、イラン、中国などで年間5~10mSvも被曝する地域があります。

そうした場所に住む人たちを対象にした大規模な疫学調査で、「がん発生率」や「遺伝子異常発生率」「乳児死亡率」「身長・体重の低減」などは一切見つかっていないようです。

したがって、この程度の被曝では人間の健康や遺伝に影響はないものと”推定”されています。

私たちが心配しなければならないことは、要するに、「被曝したか、していないか」ではなく、「どれくらい被曝したか」ということです。

例えば4月16日、午前8時台の東京・新宿の環境放射線量(大気中の放射線量)は0.0000769mSv/h(0.0769μSv/h)です。(検出器は屋上に設置。1 μGy/h=1μSv/hで換算)

仮にこの状態が1年間続いた場合、新宿での被曝量は0.67mSvとなります。

この数値が世界平均の3分の1以下なので問題ないとの報道をよく見聞きしますが、本当にそう判断して問題ないのかがわかりませんでした。

そこでよく見てみると、世界平均の数値の中には吸入被曝と食品摂取被曝が含まれていますので、比較するのであれば、宇宙放射線、宇宙線生成放射性核種と外部大地放 射線(屋外)の

0.39mSv+0.07mSv=0.46mSv/年(0.053μSv/h)

と比較し、世界平均より多い、少ないの判断をすべきではないかと思います。

そうすると、新宿の数値は0.67mSv/年(0.0769μSv/h)ですので、既に世界平均より少し超えていることになるのではないでしょうか?

ただ、外部大地放射線(屋内)の0.41mSvも加味する必要があるのであれば、0.87mSvとなりますので、世界平均よりもまだ少ないということができると思います。

いずれにしても、この比較はあくまでも平均値での比較ですので、先に紹介した年間5~10mSv位被曝する地域もあることを考えると、直ちに健康を害するような数値ではない と私自身は考えています。(何度も言いますが放射線に関しては素人です)

このように調べていくと注意しなければならないことが浮かび上がってきます。

つまり、報道等に示されている環境放射線量(大気中の放射線量)には、吸入被曝、食品摂取被曝等の内部被曝が加味されていないということです。

そうすると、避難を考える場合は、内部被曝をどう計算し行動すればよいかが問題となりますが、中部大学の武田邦彦教授は

「発表値×4」

で出てくる数値が被曝する量とする簡便計算を提案されています。

例えば、発表値が1.0ならば、

1.0+1.0(体内)+1.0(食品摂取)+1.0(水)

という内訳のようです。

とにかく、発表されている情報を正しく理解することが家族や自分自身を守る第一歩だと思います。

詳細はこちらからどうぞ。

原発 緊急情報(30) 被曝を少なくする方法(その2)

原発 緊急情報(52) 子供の目線で

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