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2011年3月28日 (月)

福島第1原子力発電所のプルトニウム

東京電力では、今まで福島第1原子力発電所から漏れ出した放射性ヨードや放射性セシウムについては計測して発表していましたが、より毒性が強いといわれているプルトニウムについては一切言及していませんでした。

専門家は

「プルトニウム漏れについて調べることはそれほど困難なことではない」

とした上で、東京電力がこれについて何の発表もしないことについて疑いの目を向け始めたようです。

福島第1原発の1号機から6号機のうち、3号機以外はウランを燃料として使用しています。

しかし3号機については、ウランにプルトニウムを混ぜたMOXと呼ばれる燃料も同時に使用しています。

東京電力は昨年末からこのMOX燃料を3号機の原子炉に使用してきたようです。

複数の専門家は

「プルトニウムは重金属のため、気体のヨードに比べ原子炉から漏れ出す可能性は小さいが、もし漏れ出した場合には、ほかの放射性物質よりも危険だ」

と指摘しています。

プルトニウムから出る放射線はウランとよく似ていますが、化学的毒性はより強いとされています。

プルトニウムが出す放射線は皮膚や紙1枚で遮蔽することが可能ですが、肺などの臓器に取り込まれると長い間とどまり、がんなどを引き起こす可能性があります。

東京電力では、今後も週2回、プルトニウムの調査を行う予定で、今回の結果は数日中に判明する見通しです。

またプルトニウムだけでなく、ウラン漏れについての情報も必要という声も上がっています。

ソウル大学の黄一淳(ファン・イルスン)教授(原子核工学)は

「原発周辺に中性子がどれだけ存在しているかを測定すれば、プルトニウム漏れが発生しているのか簡単に分かる。同じく危険性の高いウランやアメリシウムなどについての情報も公開すべきだ」

と指摘しています。

このような指摘の声が大きくなったため、東京電力はこれまでの方法ではプルトニウムが検出できなかったことから、発電所内の敷地で土壌を採取し、外部の専門機関(茨城県東海村の日本原子力研究開発機構や千葉市の日本分析センター)に分析を依頼しました。

数日中に結果が判明する見通しとのことです。

(参考)
ヨウ素131 半減期:8.0日 放出する主な放射線:ベータ線
コバルト60 半減期:5.3年 放出する主な放射線:ガンマ線
セシウム137 半減期:30年 放出する主な放射線:ガンマ線
プルトニウム239 半減期:24000年 放出する主な放射線:アルファ線

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