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2011年3月22日 (火)

複数の海外専門家のコメント

海外の複数の専門家が福島第1原子力発電所の一連の放射線漏れについてコメントを発表しています。

事故後、現場から約8000キロメートル離れた米国の各都市でも、ヨウ化カリウムを購入する住民が後を絶たずパニック状態のようです。

○ドナルド・バックリン博士

米アリゾナ州にある同国最大の原発、パロ・ベルデ原発の医療責任者を務めた人物です。

博士によれば、仮に現在福島第1原発で進められている原子炉の冷却作業が失敗に終わり爆発が起こったとしても、放射性物質による深刻な被害は米国はおろか東京にさえも及ぶことはないとのことです。

同博士は、電話でのインタビューで、

「科学的根拠のないパニックが起こっている」

とした上で

「最悪の事態が起こったとしても、それはあくまで局地的な問題にとどまる。世界全体が危険にさらされるわけではない」

と強調したそうです。


○ジョン・ベディントン教授

インペリアル・カレッジ・ロンドンの教授で英国政府の主席科学顧問を務めている人物です。

このほど行われたという電話会議で、

「原発の周囲20キロメートル圏内を立ち入り禁止とした日本政府の指示は賢明かつ妥当なものだ」

と指摘したそうです

最悪のシナリオとして放射性物質が上空最高500メートルにまで吹き上がる事態にも言及し、

「現場から220キロメートル離れた東京まで届く可能性は低い」

とのことです。

同教授によれば、過去最悪とされる1986年のチェルノブイリ原発事故では原子炉の爆発で放射性物質が上空約9000メートルの高さにまで吹き上がりましたが、発電所から半径30キロメートルを超えた地域では放射能関連の問題は起こらなかったそうです。


○電話会議での他の複数の専門家

妊婦や子どもの健康には現状の放射能の何百倍のレベルが必要で、健康な大人にとってはさらに放射能レベルが高くならないと影響はないとの指摘。

ブリティッシュスクールの学長が休校をつづけるべきか尋ねたところ、

「放射能に関する恐れのためなら休校の必要はない。余震や建物の状態などに関する理由ならばありえるかもしれない。」

との答え。

ヨード剤の補充に関して、

「ヨード剤は現場で放射能を体内に吸収した場合や汚れた食料を食べた場合だけ必要。」

「ヨード剤の長期的服用は健康に良くない」

とのことです。


○リチャード・レスター教授

マサチューセッツ工科大学(MIT)の原子力科学部学部長を務めている人物です。

福島第1原発から漏れ出した放射性物質は卓越風に乗り、通常は海上に押し出されます。この場合、一般の人々に放射能被害がもたらされるリスクはほとんどないとのこと。

その上で、

「風向きが変わって風力が強まれば、粒子状になった放射性物質が東京に達するケースはある」

としながらも

「そうした可能性はごくごくわずか。原子炉の冷却が進むなか、状況は日を追って改善に向かっている」

との認識を示したようです。


○バックリン博士

USヘルスワークスの役員。

「仮に原発で巨大爆発が引き起こされ、東京方面に強風が吹き付けるような事態になれば、都内およびその周辺の放射線量はいくらか上昇するかもしれないが、大勢の人が亡くなるような悲惨な結果を招くことはない。他地域へ避難する必要はない」

と強調しました。

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