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2011年3月18日 (金)

そもそも放射線って•••

放射線とは、一般的には強い電離作用(原子の軌道電子をはじき飛ばすことによって、原子を陽イオンと電子に分離する作用)を有する高いエネルギーを持った電磁波や粒子線のことを指します。

放射線を出す能力を「放射能」と呼び、放射能を持つ物質を「放射性物質」と呼びます。

粒子線には、アルファ線、ベータ線、陽子線、中性子線などがあり、電磁放射線にはガンマ線、エックス線があります。

そもそも放射性物質は人体にどのような影響を及ぼすのか調べてみました。

放射性物質には様々な種類がありますが、例えば原子力施設での放射能漏れを例にあげると、

・ヨウ素131
・セシウム137
・ストロンチウム90

などが特に人体に影響あるものとしてあげられます。

そして被爆には、皮膚などに付着した物質から放射線をあびる「外部被爆」と、呼吸などで体内に取り込まれることによる「内部被爆」があります。

先ほど例示した放射性物質は、主に内部被爆の場合で問題となります。

○ヨウ素131
ヨウ素のもっともよく知られている放射性同位体です。半減期は8日と短く、数カ月で完全に崩壊します。原子炉事故が起これば、大量の放射性ヨウ素が放出されます。甲状腺に長くとどまることが多く、ベータ線による甲状腺被曝が大きな問題となり、甲状腺がんの危険性を高めます。

○セシウム137
半減期が30年と長期にわたります。体内に入ると血液の流れに乗って腸や肝臓にガンマ線を放射し、カリウムと置き換わって筋肉に蓄積したのち、腎臓を経て体外に排出されます。体内に取り込まれてから体外に排出されるまでの100日から200日ですが、その間ガンマ線を放射するため、筋肉や血液に入ると周辺の骨髄や腸管などが障害を受ける。

○ストロンチウム90
半減期は29.1年。体内に入ると電子配置・半径が似ているため、骨の中のカルシウムと置き換わって体内に蓄積し長期間に亘って放射線を出し続ける。骨や歯に集まり、骨の癌や白血病を発症させるおそれ。

チェルノブイリ原子力発電所の事故では、核分裂生成物のヨウ素131が多量に放出され、これが甲状腺に蓄積したため、住民に甲状腺ガンが多発しました。

また、原発事故で放出された放射性ヨウ素を体内に取り込むと、特に子どもで甲状腺がんの発症リスクが高まるとされています。

そこで安定ヨウ素剤を予防的に服用し被爆を低減させる方法がとられます。

チェルノブイリ原発事故の際、西隣のポーランドでは事故から4日目にヨウ素剤を全病院、保健所、学校、幼稚園に配備して1000万人超の子ども、700万人の成人に投与したところ、子どもの甲状腺がんは発生しなかったとのことで、その効果は実証済です。

安定ヨウ素剤とは放射能を持たないヨウ素のことで、服用すれば、先回りして甲状腺の組織と結びつき、放射性ヨウ素が入り込むのをブロックします。

予防的に飲むのが最も効果が高く、放射線にさらされても6時間以内の服用なら効果は大きいとされています。

ただ、24時間以上経過すると既に甲状腺に放射性ヨウ素が集積しているので効果は薄まるようです。

また、安定ヨウ素剤は、放射性ヨウ素が体の中に入った場合のみに有効で、外部被ばくや他の放射性核種には効果がありません。

安定ヨウ素剤は薬局では販売しておらず、医療機関でも健康な人には処方されません。

専門家が判断した地域の住民に限り、甲状腺がん予防のため避難所などで配布されるものです。

ヨウ素剤の服用によってはアレルギーなどの副作用をおこす場合もありますので、必ず医師の指示に基づき服用することが大切とのことです。

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