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2010年12月 9日 (木)

日本の学力は?

12月7日に2009年に実施した国際学力調査(PISA)の結果が公表されました。

PISAとは、OECD加盟国などの教育政策や実践に生かすため2000年に始まったもので、義務教育修了段階の子供を対象に世界共通の問題を出題し、身に着けた知識や技能を実生活で生かせるかどうかをみるのが目的の調査です。

3分野で3年に1度実施しており、4回目の今回は読解力が2000年以来の重点調査対象になりました。

今回は、65の国・地域の15歳男女計約47万人を対象に行われ、日本では2009年6~7月、全国から抽出された185高校の1年生約6000人を対象に実施されたようです。

その結果、初参加である上海が読解力、数学的リテラシー(活用力)、科学的リテラシーの全分野で1位となったそうです。

しかも、いずれの分野でも成績上位者が多く、下位者が極端に少ないのが上海の特徴とのことです。

日本はというと、前々回2003年、前回2006年と順位を下げ「PISAショック」とよばれた学力低下問題が話題になりましたが、今回は「読解力」が前回15位から8位になり、初回2000年の水準に回復したようです。

また、「数学的応用力」は9位(前回10位)、「科学的応用力」は5位(前回6位)と横ばい状態です。

ただ、日本の場合は、アジア勢との比較では下位に沈んだままで、OECDが「社会生活に支障を来す可能性がある」とする成績下位層が3分野とも10%を超えているとのことで、新たな課題が浮かんだ結果となっています。

私も、小学生の子供をもつ親として、日本の学力低下は看過できない問題です。

ゆとり教育だとか脱「ゆとり教育」だとか、短期間のうちに政府の方針が転換され、その結果、子供が振り回されているようにしか思えません。

確かに、高度成長期における画一的な知識詰め込み型教育では、現在のグローバルな社会にはあっていないのかもしれません。

しかし、ゆとり教育では、知識詰め込み教育を受けてきた親世代にとっては、

「こんな教育内容でいいのだろうか?」

「グローバル社会では生き抜けないのではないか?」

など、不安な気持ち一杯だったはずです。

その結果が、日本の学力低下であり、塾への依存度アップや私立中学への受験増加だと思っています。

私は、この傾向は危険だと思っています。

経済的に裕福な家庭は高い教育が受けられ、生活が苦しい方にはその門戸が閉ざされる結果になり、経済格差拡大=教育格差も拡大していくことになるからです。

厚生労働省が昨年10月ころに初めて発表した相対的貧困率によれば、18歳未満の子供が低所得家庭で育てられている割合の「子ども貧困率」は14.2%でした。

なんだかPISAの結果にもその傾向がバッチリ出ているような気がしませんか。

”「社会生活に支障を来す可能性がある」とする成績下位層が3分野とも10%を超えている”

この部分です。

私の周囲でも、

「子供のためには公立中学のカリキュラムでは不安なので私立中学を選択したい。」

「そのために、今から塾通いさせてます。」

「1週間のうち、塾がないのは○曜日だけ・・・」

という親御さんの声もよく聞くようになりました。

この感覚自体、既におかしいと思いませんか?

おそらく親は学校の授業だけでは不安なんですよね。

夜の9時頃に、塾から疲れきった表情で出てくる小学生も見かけます。

子供にはもっとのびのびとしてもらいたいんですが、塾や習い事に追われる日々が今の子供たちの姿です。

その点、私の子供時代と比べると、今の子供たちは不幸なのかもしれませんね。

蛇足ですが、今回の調査結果では、男子は数学、女子は国語が得意なのは世界共通ということもわかったそうです。

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