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日本国債格上げ

アメリカの格付け会社 ムーディーズ・インベスターズ・サービスは、本日、日本国債の格付けを、「A2」から1段階高い「A1」に引き上げたと発表した。同社の格付け評価の変更は、2002年5月に「Aa3」から「A2」に引き下げて以来だ。しかし、先進国7か国(G7)の中で最も低いことは変わらない。

「A1」は中国、チリ、ボツワナなどと同レベル。格上げの理由として、日本経済のデフレ圧力が弱まり、景気が緩やかながらも改善を続ける見通しであることを指摘している。また、福田政権が財政再建の方針を引き継ぐ意向を示していることもあげた。一方で、さらなる格上げの条件として、基礎的財政収支の黒字化目標の達成に加え、社会保障費の上昇の抑制が重要だとした。
ただ、個人的には「福田政権が歳出削減を軸とした財政再建方針を継続する意向を示していることが、政府の赤字縮小につながる」と説明している部分について、同政権は「ばらまき財政」となるリスクもあるので、腑に落ちないところではあるが。

02年に同社が格付けを引き下げた際には、途上国のボツワナよりも低い評価に対し、政府や財界などが強く反発した経緯がある(詳しくは財務省ホームページ http://www.mof.go.jp/jouhou/sonota/sonota.htm#ff 参照)が、景気が長い間拡大を続け安定してきているなかで、やっと、格上げされたという感じがする。

日本国債の格上げはある程度想定されていたので、市場もそれなりに織り込んでいたのではないかと思うが、東京株式市場は午後の取引に入って急騰、株価は一時、前日終値比300円近く値上がりし、取引時間中としては7月27日以来2カ月半ぶりに1万7400円台を回復した。ただ、アジア株全体が堅調なため、その要因もあると思う。
一方、為替市場は反応をあまり示していないようである。

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